1日1分 E資格問題 No.9「畳み込み層」

E資格問題

E資格問題にチャレンジ!本日のお題は「畳み込み層」

問題

[問題]
以下のうち、畳み込み層について誤っているものはどれか。

(A) 畳み込み層は、フィルタと呼ばれる小さな行列を入力データ上でスライドさせながら行い、特徴マップを生成する。
(B) ストライドは、フィルタを適用する位置の間隔を制御するパラメータである。ストライドの値が大きいほど、出力の特徴マップのサイズは小さくなる。
(C) パディングは、入力データの周囲に追加される仮想的な値のフィルを用いて、入力データのサイズを調整する手法である。
(D) フィルタは、畳み込み演算において入力データとの要素ごとの積和演算を行うためのパラメータを保持しており、ハイパーパラメータである。

答え

 

 

 

D

解説

畳み込み層は、畳み込みニューラルネットワーク(Convolutional Neural Network, CNN)の基本的な構成要素であり、画像分類、物体検出、セグメンテーションなどの様々なコンピュータビジョンタスクに広く利用されています。

畳み込み層(Convolutional Layer)は、ストライド(Stride)とパディング(Padding)という2つのパラメータを使用して、入力データに対して畳み込み演算を適用します。畳み込み演算は、フィルタ(カーネル)と呼ばれる小さな行列を入力データ上でスライドさせながら行い、特徴マップ(Feature Map)と呼ばれる出力を生成します。したがって、(A)は正しい記述です。

ストライドは、フィルタを適用する位置の間隔を制御するパラメータです。通常、ストライドの値は1以上の整数で指定されます。ストライドが1の場合、フィルタは1つずつ移動しながら畳み込み演算を行います。ストライドが2の場合、フィルタは2つずつ移動します。ストライドの値が大きいほど、出力の特徴マップのサイズは小さくなります。したがって、(B)は正しい記述です。

パディングは、入力データの周囲に追加される仮想的な値(通常は0)のフィルを用いて、入力データのサイズを調整する手法です。パディングは、フィルタの適用範囲が入力データの端に達しないようにするために使用されます。パディングによって、出力の特徴マップのサイズを入力データと同じに保つことができます。したがって、(C)は正しい記述です。

フィルタは、畳み込み演算において入力データとの要素ごとの積和演算を行うためのパラメータを保持しています。フィルタは、畳み込み層の学習によって自動的に学習されます。複数のフィルタが畳み込み層で使用され、それぞれのフィルタは異なる特徴を抽出するように設計されます。したがって、(D)は誤った記述です。

特徴マップは、畳み込み演算の結果として得られる出力データです。特徴マップは、入力データの異なる位置における特徴を表現します。畳み込み層では、複数のフィルタが適用され、それぞれのフィルタによって異なる特徴マップが生成されます。特徴マップは、後続の層によってさらに抽象的な特徴が学習されるため、モデルの学習やタスクの実行に利用されます。

畳み込み層では、ストライドやパディングの設定によって出力の特徴マップのサイズが変化します。ストライドが大きいほど、パディングが大きいほど、出力の特徴マップのサイズは小さくなります。これにより、モデルが異なるスケールの特徴を学習することができます。

E資格の勉強方法はコチラも参考にしてみてください。

より詳細に学びたいならキカガクの「AI人材育成長期コース」がオススメ!まずは無料相談から。

コメント

タイトルとURLをコピーしました