1日1分 E資格問題 No.16「DenseNet」

E資格問題

E資格問題にチャレンジ!本日のお題は「DenseNet」

問題

[問題]
以下のうち、DenseNetについて誤っているものはどれか。

(A) DenseNetはDenseBlockとTransitionLayerを交互に重ねた構造であり、TransitionLayerは1×1畳み込み層で構成される。
(B) DenseBlockは複数の畳み込み層から構成され、各畳み込み層の出力は同じDenseBlock内の他の層に直接結合される。
(C) 特徴マップが密に結合されることで勾配の消失問題を軽減し、勾配の伝播を促進する。また、パラメータの数も削減することができる。
(D) 成長率がkである場合、DenseBlock内の各層の出力チャンネル数は、前の層の出力チャンネル数に成長率kを加えた値になる。

答え

 

 

 

A

解説

DenseNetは深層学習における畳み込みニューラルネットワーク(Convolutional Neural Network, CNN)のアーキテクチャの一つです。DenseNetは、他の一般的なCNNアーキテクチャと比較して、密な結合構造を持つことが特徴です。

通常のCNNでは、入力層から出力層に向かって情報が一方向に流れます。一方、DenseNetでは、各層が前の全ての層と直接結合される「密な結合(dense connection)」を持っています。これにより、ネットワーク内の情報フローが効率的になります。

引用 https://arxiv.org/pdf/1608.06993.pdf

DenseNetの主な利点の1つは、情報の再利用と勾配の伝播の改善です。各層は、前の層の出力に直接アクセスできるため、情報がネットワーク内でより効率的に伝播します。これにより、勾配の消失問題を軽減し、勾配の伝播を効率的に促進します。また、畳み込み層間の特徴マップの再利用により、パラメータの数を削減し、モデルの効率を向上させることができます。したがって、(C)は正しい記述です。

DenseNetのユニットは”DenseBlock”と呼ばれます。各DenseBlockは、複数の畳み込み層(通常は3×3のカーネルを持つ)から構成されます。各畳み込み層の出力は、同じDenseBlock内の他の層に直接結合されます。これにより、特徴マップが密に結合され、ネットワーク内で情報が自由にフローすることが可能となります。したがって、(B)は正しい記述です。

DenseBlock内の各畳み込み層が新しい特徴マップをどれだけ生成するかを制御するパラメータを成長率(growth rate)と呼びます。具体的には、成長率がkである場合、各畳み込み層はk個の新しい特徴マップを生成するため、各層の出力チャンネル数は、前の層の出力チャンネル数に成長率kを加えた値になります。したがって、(D)は正しい記述です。

引用 https://arxiv.org/pdf/1608.06993.pdf

DenseBlockは特徴量マップのサイズが変わってしまうと使えないため、DenseBlock内にプーリング層を入れることができない。そこでネットワークをDense Blockが複数結合した構造にし、間にPooling層を入れる形で解決した。この層をTransitonLayerとよぶ。DenseNetはDenseBlockとTransitionLayerを交互に重ねた構造であり、TransitionLayerは1×1畳み込みとAveragePoolingから成る。したがって、(A)は誤った記述です。

DenseNetは、画像分類や物体検出、セグメンテーションなどのタスクで優れた性能を示しています。さらに、パラメータ効率性と勾配の伝播の改善により、比較的浅いネットワークでも良好な結果を達成することができます。これは、小規模なデータセットや計算資源が限られている場合に特に有益です。

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