1日1分 E資格問題 No.12「VGG」

E資格問題

E資格問題にチャレンジ!本日のお題は「VGG」

問題

[問題]
以下のうち、VGGについて誤っているものはどれか。

(A) VGGは非常に深いネットワークを構築するための手法であり、100層以上のモデルが提案されている。
(B) VGGは物体検出やセグメンテーションなどにおいてもベースモデルとして利用されている。
(C) 畳み込み層とプーリング層を繰り返し、最後に全結合層が続く、非常にシンプルかつ一貫した構造である。
(D) VGGは、ImageNetと呼ばれる大規模な画像データセットを使用して訓練されることで、画像分類のタスクで非常に高い性能を示した。

答え

 

 

 

A

解説

VGG(Visual Geometry Group)は、2014年にKaren SimonyanとAndrew Zissermanによって提案された畳み込みニューラルネットワーク(Convolutional Neural Network, CNN)アーキテクチャです。VGGは、画像認識タスクで高い性能を発揮し、その後のディープラーニングの研究において重要な役割を果たしました。

VGGネットワークの特徴は、非常にシンプルかつ一貫した構造です。VGGは主に畳み込み層(Convolutional Layer)とプーリング層(Pooling Layer)から構成され、最後に全結合層(Fully Connected Layer)が続きます。VGGの重要なポイントは、畳み込みフィルタのサイズを非常に小さく(3×3)して積み重ねることで、深いネットワークを実現している点です。したがって、(C)は正しい記述です。

VGGアーキテクチャは、畳み込み層とプーリング層を何層にも重ねることで深いモデルを作ります。VGG16とVGG19は、それぞれ16層と19層のネットワークです。ただし、VGGは、勾配消失問題に関してはあまり直接的な対策を取っていないため、さらに深いVGGモデルを構築する場合には、勾配消失問題が影響する可能性があります。したがって、(A)は誤った記述です。

VGGの特徴は、そのシンプルな構造と深さにより、豊富な特徴表現を学習できることです。VGGは、ImageNetと呼ばれる大規模な画像データセットを使用して訓練され、画像分類のタスクで非常に高い性能を示しました。したがって、(D)は正しい記述です。

VGGは他のタスク(物体検出やセグメンテーションなど)においてもベースモデルとして利用されました。したがって、(B)は正しい記述です。

VGGを物体検出タスクに適用するための手法として、R-CNN(Region-based Convolutional Neural Networks)があります。R-CNNは、物体領域の候補を生成し、それぞれの候補領域を切り取ってVGGネットワークに入力し、最終的なクラス分類と物体の位置回帰を行います。

VGGをベースとしたセマンティックセグメンテーション手法としては、FCN(Fully Convolutional Network)があります。FCNは、VGGの全結合層を畳み込み層に変換し、逆畳み込みを用いて出力の解像度を元の画像サイズに引き上げることでセグメンテーションを行います。

しかしながら、VGGは非常に深いモデルであり、パラメータの数が多いため、学習や推論において計算リソースが必要とされます。そのため、最近の研究では、より効率的なモデル(例:ResNet、Inception、EfficientNetなど)が提案されています。ただし、VGGはシンプルさと堅牢性の観点から、ディープラーニングの基礎として広く認識されています。

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