一日一分のE資格問題にチャレンジ!本日のお題は「RMSProp」
問題
[問題]
以下のうち、RMSPropについて正しいものはどれか。
答え
B
解説
RMSProp(Root Mean Square Propagation)は、確率的勾配降下法(SGD)の派生手法の一つであり、ニューラルネットワークのトレーニングに広く使用されています。RMSPropは、学習率を調整することでSGDの収束性と学習速度を改善します。
通常のSGDでは、固定の学習率を使用してパラメータを更新しますが、学習率が大きすぎると発散し、小さすぎると収束までに時間がかかるという課題があります。RMSPropは、この問題を解決するために学習率を自動的に調整します。
RMSPropは、過去の勾配の情報を保持することで、学習率の調整を行います。過去の勾配が大きい場合、平均二乗勾配が増加し、学習率が小さくなります。逆に、過去の勾配が小さい場合、平均二乗勾配が減少し、学習率が大きくなります。このような学習率の自動調整により、収束性が向上し、より効率的な学習が期待できます。
RMSPropにおけるパラメータθの更新式は以下の通りです。
ηは学習率、ρは平均二乗勾配の指数平滑化係数(decay rate)です。また、εは0での割り算を防ぐための小さい定数です。したがって、(B)が正しい記述です。
学習率ηはパラメータの更新の大きさを制御し、指数平滑化係数ρは過去の勾配の影響度を調整します。これらの値を適切に設定することが、RMSPropの性能を最大限に引き出すために重要です。
E資格の勉強方法はコチラも参考にしてみてください。
コメント